2006年05月27日(土) 00時00分

“逃げ得”許しません 悪質運転手９００人に逮捕状 （東京新聞）

　交通違反で再三の出頭要請に応じなかったとして、警視庁交通執行課は二十六日までに、道交法違反などの疑いで約九百人の逮捕状を取った。六月中に順次、執行する方針。“逃げ得”を許さない姿勢を示すことで出頭を促す狙いもあり、一カ月間に約九千件の違反処理を目指す。

　逮捕状を取った違反者のうち、半数以上は駐車違反をしながら反則金を支払わず、六回以上の出頭要請に応じなかったケース。約二割は、飲酒運転や無免許運転などの悪質な違反で、三回以上の出頭要請に応じなかった運転者。八回の駐車違反をして出頭要請に応じない二十代男性もいた。

　警視庁は毎年、呼び出しに応じなかった千三百人前後を逮捕している。

　六月一日施行の改正道交法では、出頭要請に応じずに反則金を支払わないと、車検証上の使用者に反則金と同額の「放置違反金」の納付が命じられ、応じない場合は車検が受けられなくなる制度が新設された。制度が定着すると、出頭しないケースは減るとみられる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20060527/lcl_____tko_____001.shtml