2006年05月27日(土) 00時00分

競売サイト悪用　ＩＤを盗み架空出品 詐欺容疑の男３人逮捕 （東京新聞）

　インターネットオークションで、すでに登録されている出品者に成り済まし、架空に出品し現金をだまし取ったとして、県警生活安全企画課と愛知県警などの合同捜査本部は二十六日までに、詐欺容疑で東京都杉並区天沼二、無職西岡賢一郎（３４）ら三容疑者を逮捕した。

　被害者は昨年二月以降で、十八都道府県の約百六十人、被害総額は約千三百万円に上るとみられ、被害はさらに広がる可能性もあるという。

　調べでは、西岡容疑者らは昨年十月下旬、インターネットの競売サイト「ヤフー・オークション」の登録者ＩＤを違法ソフトを使用し不正に取得し、パスワードを解読。登録出品者に成り済まし、実際には品物はないのに、海外の有名ブランドのバッグなどを出品。落札した名古屋市、千葉市、さいたま市の男女三人に、指定した銀行口座に現金約十六万七千五百円を振り込ませ、だまし取った疑い。

　西岡容疑者らは、偽造した健康保険証を使用し、都市銀行やインターネット銀行などで、少なくとも十以上の口座を開設しており、同本部は有印公文書偽造などの容疑でも追及する。

　西岡容疑者らは犯行の発覚を逃れるため、都内や横浜市内の短期賃貸マンションを転々とし、家宅捜索の際、西岡容疑者らの自宅や短期賃貸マンションから、売り上げを記録した手書きのノートや現金約一千万円などが押収された。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20060527/lcl_____gnm_____002.shtml