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オヒキコウモリは長い尾が特徴の大型コウモリ。1996年に宮崎県の離島で初めて生息が確認された。体重40グラム程度まで成長し、飛行能力も高い。よく見られるアブラコウモリは6グラム程度。
2004年、県のレッドデータブックを作成する委員会の委員だった伊賀市の歯科医師武田恵世さん(47)が、紀北町沖の無人島で撮影し、05年9月にオヒキコウモリと確認された。今月21日には県科学技術振興センター林業研究部の佐野明主幹研究員(48)らが、現地を調査し、15匹が岩の割れ目で生息しているのを見つけた。佐野研究員らは「飛んでいた個体もあり正確な生息数や、島で繁殖しているのかどうかなどの調査を進めたい」としている。
県内では、藤原町(現いなべ市)で72年と78年に1匹ずつ保護されたが、集団で生息する場所が分かったのは初めて。無人島は鳥獣保護区内にある。動植物の捕獲や伐採が規制されており、周辺では国指定天然記念物のカンムリウミスズメも見ることができる。
コウモリの生態に詳しい鹿児島国際大の舩越公威教授は「今まで人が入らない厳しい環境にいたので気付かなかったと思うが、今後は発見例は増えるのではないか」と話している。
(吉田幸雄)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/mie/20060527/lcl_____mie_____003.shtml