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施行規則による基準「標準授業時数」は、中学3年の場合、国語、社会、音楽、道徳、総合学習など13科目を対象とし計980時間。
調査によると、基準を下回った10校の不足時間の内訳は1−15時間が1校、16−30時間が1校、31時間以上が8校。8校の中には、111時間不足していた学校もあった。
市教委は例年、各市立中学の卒業式を県立高校入試前に設定し、昨年度も入試前日の3月8日に実施した。3学期にはこのほか、進路決定のための三者懇談会などもあって授業時間の確保が難しいという。
文科省教育課程課によると、標準授業時数は学習指導要領で定める学習内容などに即した一定の基準。「各学校現場の実情に応じて上下することはあり、柔軟に対応してもらえばいい」とする。
2003年度に同省が全国1万248中学を対象にした調査では、3年生が標準授業時数を下回った学校は全体の24・6%あった。
市教委学校教育課によると、各市立中学では担当教師が進度調整をするなどして、限られた授業時間内で生徒が全内容を履修できるよう工夫しており、現状では授業時間の不足による問題は発生していないという。
しかし「確かな学力の向上」を重要課題に掲げる市教委は昨年度、市立小中学校の夏休みを3日間短縮。本年度からはさらに一歩推し進め、創立記念日も登校日にするなどして授業時間の確保に懸命だ。
今回の調査結果についても「下回るのは好ましいことではない。夏休みをさらに削ったり、卒業式を3月下旬にずらすなど方法はさまざまだが、何らかの手段を講じて授業時間を増やしたい」としている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/mie/20060527/lcl_____mie_____006.shtml