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NTTドコモは、富士通と共同開発している携帯電話用の燃料電池を07年春にも商品化する方針を固めた。ドコモの中村維夫社長が朝日新聞の取材に対して明らかにした。地上デジタル放送「ワンセグ」など携帯電話の機能が増えるにつれて消費電力が膨れ上がり、電池の容量不足が課題となっている。商品化される燃料電池を、現在の内蔵電池と組み合わせれば約4倍の容量を確保できる見込みだ。
メタノール燃料で発電し、携帯電話に外付けして使う。05年夏に完成した試作品=写真下=は縦15センチ、横5.6センチ、厚さ1.9センチの大きさで重さ190グラム。メタノール燃料18ccが入ったカートリッジ1本分で、第3世代携帯電話「FOMA」の内蔵リチウムイオン電池の約3倍の容量になる。
昨年末以降、ドコモやKDDI(au)から発売されているワンセグ対応機の人気は高いが、現在の電池容量では最大3、4時間ほどしかテレビを見られない。また、各社のパケット料金定額制導入をきっかけにデータ通信は増える傾向にあり、リチウムイオン電池に代わる燃料電池の開発が課題となっていた。
中村社長は「リチウムイオン電池では容量の飛躍的な伸びは期待できない。燃料電池と燃料カートリッジを持ち歩けば、コンセントがなくても携帯電話を使い続けられる」と話す。
ドコモは商品化後も、電池容量アップと小型化を目指した開発を続ける方針。KDDIは携帯電話に内蔵するタイプの燃料電池を開発中だが、商品化の時期は未定としている。