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暴力団幹部による、草加市の公共工事に絡む恐喝事件をめぐり、恐喝罪で起訴された暴力団幹部藤沢一賀被告(41)から苦情を受けた業者が弁護士をたてて応じたところ、市が苦情への対応が「不誠実」だったとして、この業者を入札の指名から外していたことが26日、わかった。同日あった市議会調査特別委員会(百条委)で明らかになった。恐喝行為の席に同席した市職員らが恐喝行為を「黙認」していた事実も証言から改めて裏付けられた。
市の説明によると、指名見合わせの理由となったのは、02年3月にあった藤沢被告からの苦情に対する業者側の対応。道路工事の現場で車が傷ついたとして藤沢被告から市に苦情があった。市は業者を交えて対応を話し合ったが、業者側は弁護士を立ててすぐには要求には応じなかった。04年5月になっても未解決のままだったという。
同月、藤沢被告から「事故への対応が未解決」との苦情を受けた市は、業者が長期間にわたり、対応を放置していたとして、指名選定要項に基づく「不誠実な行為」と判断。同年7月の下水道工事の入札指名を見合わせた。
市によると、業者は同年6月末、藤沢被告と示談書を取り交わしたと市に連絡している。取材に対し、この業者は「捜査中で、百条委でも問題になっていることなので、何も申し上げられない」と話した。
一方、百条委は05年4月の恐喝事件について、苦情対応にかかわった市職員3人を証人尋問した。藤沢被告側の仲介者が100万円の解決金を別の業者に提示した際、その場に同席した1人は「恐喝のイメージはなかった。市への要求でもなく、異常な額とは特段感じなかった」と答えた。
証言によると、藤沢被告は同月4日午前、市役所を訪れ、対応した市職員4人に業者の指導や安全管理の徹底を、同席した業者側2人に損傷への対応などを求めたという。
さらに午後からは、市職員3人が市役所で請負業者の社長と対応を協議。業者側から解決策の相談を受けて、市は業者側に穏便な処理を求めたうえ、仲介役による解決を提案したという。
この事件では恐喝行為の仲介をしたとして、会社役員が逮捕(処分保留で釈放)されたが、これも職員が協議の場に呼んだと証言した。
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000605270003