2006年05月26日(金) 00時00分

不正処理「私が指示」 三重社保局長が謝罪会見 （中日新聞）

　三重社会保険事務局による国民年金保険料の不正免除・猶予問題で、更迭されることになった同事務局の原和雄局長（５４）が２６日午前、三重県庁で会見し「不適正な処理と知りながら、私が指示した」と自らの責任を認め、謝罪した。更迭が決まったことは「結果として虚偽報告になって反省している。厳粛に受け止めたい」と述べた。

　社会保険庁への報告は、京都社会保険事務局で不適正処理が発覚した後の３月１９日と５月１８日、大阪社会保険事務局で発覚した直後の同２３日の３度行ったといい「（本人への確認行為がなかった）京都は手法が違うと思ったが、大阪は同じ手法だと分かった。正直に答えるべきだったが、過去２回『ありません』と答えていたので、言いにくくなったのが本音」と語った。社保庁から不適正処理の指示があったかとの問いには「なかった」と答えた。

　原局長は２００３年４月に同事務局長に就任。川崎二郎厚生労働相は２５日、原局長の更迭を社保庁に指示した。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060526/eve_____sya_____013.shtml