2006年05月26日(金) 00時00分

過去最大級の処分…損保ジャパンに業務停止命令（ZAKZAK）

　金融庁は２５日、生命保険料の立て替えや損害保険金の不払いなど不正行為が多数あったとして、損保業界大手の損害保険ジャパンに対し、主力の損保販売を２週間禁止する業務停止命令を発動した。生保商品は１カ月間、販売を禁止する。同庁は、損保ジャパンの経営管理体制に欠陥があったと判断。損保大手としては、過去に例を見ない最大級の厳しい処分を下した。

　処分発表を受け会見した損保ジャパンの平野浩志社長は「多くの契約者に迷惑を掛け、信頼を損ねたことをおわびする」と陳謝。「進退を含め経営責任を検討する」と述べ、内定している六月の会長就任を撤回し、引責辞任する可能性を示唆した。

　生・損保の販売停止は６月１２日から。損保は、代理店経由も禁止対象となる。また、顧客名の印鑑の不正使用などが見つかった山口支店は、７月１１日までの１カ月間、損保の販売を禁じる。ほかに新商品の認可申請などを５月２６日から３カ月間停止する。

ZAKZAK 2006/05/26

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_05/t2006052621.html