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村上世彰氏率いる「村上ファンド」が保有する阪神電気鉄道株を巡り、阪急ホールディングスが時価(25日終値で964円)に近い価格で買い取り、阪神が配当を10倍程度に引き上げる案が浮上していることが、25日分かった。
阪急は26日以降、村上ファンド側と詰めの交渉に入るが、依然、両者の間で売買価格に開きがある上、大幅増配には阪神が難色を示しており、交渉の行方はなお流動的だ。
複数の関係者によると、今月下旬の交渉の中で、阪神が予定している年間5円の配当を「10倍程度に引き上げる案が俎上(そじょう)に上った」という。増配を条件に村上ファンドが売却価格を引き下げれば、阪急が買い取りに合意しやすくなる。同ファンドは、売却価格引き下げで低下する利益の一部を配当益で補う形となる。
村上ファンドは、2月22日時点で約1億9283万株の阪神株を保有しており、仮に50円の配当なら約96億円の配当益を得る。ただ、阪神側は大幅増配には慎重だ。また、50円の配当なら配当総額は約200億円となり、阪神の商法上の配当可能利益である「約190億円」(縄田和良専務)を超えるとの見方もある。