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王子製紙などほかの主要メーカーも追随する可能性が高く、原油高による価格高騰がガソリンやタイヤなどに続き、日用品にも波及してきた。
原油高で家庭紙の生産過程で使う燃料の重油が高騰。日本製紙グループは、このコスト上昇を転嫁することで、値下げ競争で過去最低となった価格水準を改める。小売業者との個別交渉は今後、進める。秋にも再度、ほぼ同額の値上げをしたい考えだ。
対象は、ドラッグストアの特売などで価格下落が著しいティッシュペーパー5個パック、トイレットペーパー12ロール、ペーパータオル4ロールの3種類で、同社の家庭紙の約八割を占める。
クレシアによると、数年前までは大手メーカーの減産効果で家庭紙の価格は安定し、同社のティッシュ5個パックの2002年ごろの実勢価格は約350円だった。
しかし、その後、一部メーカーの増産や設備増強で家庭紙全体の値下がりが始まり、王子製紙とクレシアもフル生産に切り替えたため「採算を無視した泥沼のシェア争い」(大手メーカー)となっていた。そこに原油高が加わり、各社の業績は軒並み悪化している。
ティッシュペーパーはクレシアなど上位3社がシェアの約7割を占める。3社の一角の王子製紙は「卸売価格の値上げを検討する」とし、残る一社の大王製紙も「原油高などのコストを転嫁することはありうる」と説明している。
ZAKZAK 2006/05/25