2006年05月25日(木) 13時21分

フィリップ・モリスのたばこ一部値上げ　財務省が“待った”（産経新聞）

　外国たばこを販売するフィリップ・モリス・ジャパン（ＰＭ）は２５日、たばこ税増税に伴い財務省に申請していた小売価格の値上げを一部見直し、再申請したと発表した。ＰＭは今月１６日、国内で販売する全銘柄の約３分の２にあたる４１銘柄について、増税額を上回る１箱あたり３０円の値上げを申請していたが、「財務省から再検討するよう指導を受けた」（同社）という。

　昭和５９年８月のたばこ事業法施行後、たばこの価格改定申請で事業者が再申請するのは初めて。

　同社は増税額を上回る申請について、「成人識別装置を装備した自動販売機導入に伴う費用を考慮した」と説明していたが、財務省は「値上げによる収益が導入コストを上回る」として再検討するよう指導していた。

　再申請では主力銘柄の「マールボロ」など２３銘柄について、値上げ幅を当初の１箱（２０本入り）あたり３０円から２０円に引き下げた。全６２銘柄のうち、３０円値上げは１８銘柄に抑え、４３銘柄は２０円値上げする。

(05/25 13:21)

http://www.sankei.co.jp/news/060525/kei061.htm