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W杯のチケットは昨年から、FIFAがインターネットで一般向けに発売をスタート。日本サッカー協会も1月に日本戦約2万枚を売り出し、すぐに売り切れた。1次リーグの対オーストラリア、クロアチア、ブラジル戦の3試合は16−32倍の高倍率になった。
購入は、闇市場への流出防止やセキュリティー対策から本人に限られた。氏名やパスポートナンバーなどの個人情報を申請し、抽選を経て、チケットに個人名を印刷し、郵送するという方法が取られた。
発売まもなく、インターネットオークションには、チケットの購入権利が出品され、最近ではチケットも出回っている。価格は正規料金の5−8倍で、日本対ブラジル戦のペア席は10万円超。
一方、FIFAは他人名義のチケットに目を光らせる。入場時に「抜き打ちで身分証明書の提示を求める」。名義変更は死亡や病気、妊娠などの場合に限られ、各試合会場のチケットセンターでも受け付ける。
友人からチケットを譲ってもらった愛知県の男性(69)は「日韓大会でも『本人確認する』と言われながらチェックはなかったので、何とかなるのでは」と楽観的。「チェックされれば、その時は仕方がない」と話す。
独自ルートで入手したチケットで日本戦の観戦ツアーを企画する旅行会社も。東京都のある旅行会社のツアーは、一部は他人名義のチケットだが、同社は「過去の大会で入場できなかったことはなかった。今回も大丈夫では」とみる。
これに対し、日本サッカー協会は「他人名義のチケットはルール違反で、入場できない可能性があることを肝に銘じてほしい」としている。
http://www.chunichi.co.jp/00/spo/20060525/eve_____spo_____000.shtml