2006年05月25日(木) 19時38分
189億円支払い命令 東京相銀架空増資で(共同通信)
破たんした東京相和銀行の架空増資事件をめぐり、同行の金融整理管財人(当時)が長田庄一元会長(83)ら元取締役計18人に水増し分の資本金約189億円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁は25日、請求を認め、長田元会長に全額支払いを命じた。
元会長以外の元取締役17人は、計約3億円を支払うことで和解している。管財人側は判決確定後、約189億円から納付された和解金を差し引いた金額を元会長に請求する方針。
事件では、元会長ら5人が電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの罪に問われ、全員の有罪が確定している。
確定判決によると、東京相銀は1997年9月と98年3月、自己資本比率を上げるため総額約650億円の第三者割当増資を実施。うち約189億円は銀行から消費者金融などを経由させて関連会社3社に迂回(うかい)融資し、新株払込金として振り込ませた。
(共同通信) - 5月25日19時38分更新
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