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2006年05月25日(木) 16時00分

堀江被告「うほほ、そんなに」…宮内被告が供述読売新聞

 ライブドア事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、風説の流布など)の罪で起訴された同社前取締役・宮内亮治被告(38)が、前社長・堀江貴文被告(33)の事件への関与について詳細に供述していることが分かった。

 東京地検は26日の初公判で、これらの概要を冒頭陳述で明らかにするとみられる。一方、堀江被告の弁護側は「宮内主導」を前提に無罪を主張しており、7月にも始まる堀江被告の公判では、宮内供述の信用性が最大の争点となりそうだ。

 「うほほ。そんなにもうかっちゃうの。その金額、予算に乗せといて」

 宮内被告の供述によると、2003年10月に開かれた会議で、グループ子会社の元社長から、粉飾の発端となった仕組みについて説明を受けた堀江被告は、そう言ってはしゃぐような様子を見せた。

 堀江被告が持つ自社株を投資事業組合に貸し出して売却し、売却益10億円をグループの売り上げに計上する——。自社株売却益を還流させるカラクリだった。

 その後、宮内被告から、同様の仕組みを使った自社株売却益が30億円に達しそうだと報告されると、堀江被告は、「すごいねえ。上方修正しなきゃいけないね。すごいことになるね」と喜んだという。

 当初約20億円だった04年9月期の経常利益予想は、50億円まで引き上げられたが、同年8月、実際の利益は目標に届かない見通しが判明した。宮内被告がその見通しを告げると、堀江被告は「それはまずいよ」と答え、何か対策がないかを聞いた。そこで、宮内被告は、「買収予定の2社から売り上げを付ければいいのでは」と、新たな粉飾工作を提案。すると、堀江被告はそれまで見せたことのない深刻な表情で、「やりきるしかないだろう」と、つぶやいた。

          ◇

 堀江被告の弁護側は、宮内供述について、「客観的事実に反する部分があり、全体として信用性がない」と指摘。宮内被告の調書に目を通した堀江被告も「こんなことは言っていない」「事実と違う」などと反発しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060525it07.htm