2006年05月24日(水) 00時00分

総研所長を任意聴取 耐震偽装、詐欺容疑の関与追及 （中日新聞）

　耐震強度偽装事件で、警視庁などの合同捜査本部は２４日、コンサルタント会社総合経営研究所（総研）の内河健所長（７２）から任意で事情聴取した。内河所長の聴取は初めて。総研は奈良市のサンホテル奈良の開業を指導。このホテルをめぐってはホテルオーナーから工事代金をだまし取ったとして、詐欺容疑で木村建設社長の木村盛好容疑者（７４）らが逮捕されており、捜査本部は詐欺に総研の関与があったかどうかを聴いたもようだ。

　内河所長はこれまでの中日新聞の取材に「木村建設から事前に偽装を教えてもらったことはない」と話しており、合同捜査本部の調べにも関与を否定したとみられる。

　これまでの調べでは、木村容疑者らは、サンホテル奈良について、元一級建築士の姉歯秀次被告（４８）による構造計算書の偽装を知りながら、昨年１１月７日に工事代金約２億２０００万円を受け取った疑いで、今月１７日に逮捕された。内河所長は、この工事を木村建設側に直接依頼した。総研担当者は昨年１１月初旬、サンホテル奈良のオーナーに対し、木村建設に早く代金を支払うように求めていたとされる。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060524/eve_____sya_____004.shtml