2006年05月24日(水) 00時00分

損保ジャパン・平野社長が辞任 保険料立て替えで引責 （中日新聞）

　損害保険大手の損保ジャパンは２４日、平野浩志社長（６３）が退任し、佐藤正敏取締役常務執行役員（５７）が社長に昇格する人事を内定した。平野社長は会長に就くとみられる。営業成績を水増しするため、契約者が支払うべき保険料を社員が立て替える違法販売などの不祥事が相次ぎ、事実上の引責辞任となる。６月末の株主総会後の取締役会で正式決定する。

　金融庁は、一部業務停止命令を含んだ厳しい行政処分を週内に行う方針で、経営責任の明確化が必要と判断した。

　平野氏は１９９９年４月に旧安田火災海上保険の社長に就任、２００２年に発足した損保ジャパンの初代社長に就いた。旧安田時代からの在任期間が７年となり、本年度から新経営計画がスタートしたのを区切りに若返りを図る狙いもあるとみられる。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060524/eve_____sya_____005.shtml