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2006年05月23日(火) 00時00分

日照不足で野菜高騰 東京新聞

 農林水産省は二十二日、五月のゴールデンウイーク明けから続く日照不足の影響で、キュウリ、ピーマンなど、野菜の価格が平年を上回る高値で推移していることを明らかにした。日照不足は今後も続きそうで、農水省は野菜の入荷量や価格動向の監視を強める。

 農水省によると今月二十日現在、全国的に栽培されている重要な野菜である「指定野菜」(十四品目)の東京都四市場の平均価格は、一キログラム当たり百七十一円で、平年より16%高。

 このうちキュウリは同三百十八円で平年より63%、ピーマンは同三百五十五円で平年より39%それぞれ高い。

 白菜、サトイモなどの価格も平年を上回っている。

 この時期、東京の市場に入荷するキュウリ、ピーマンなどは、関東地方の農家がハウス栽培したものが中心。五月の気温は平年より高めだったが、日照時間は東京で平年の七割程度しかなく、生育が遅れて入荷量は少なめ。

 野菜は日持ちがしないために、消費量に対して供給が若干足りないだけでも価格に反映される。

 気象庁は二十二日、東日本と西日本を中心に向こう一カ月も曇りや雨の日が多いとの予想を発表し、農産物の管理に注意を呼びかけた。

 農水省の石原葵事務次官は同日の定例会見で「(気温や湿度が高い日が続くため)病害虫の防除対策をしっかりやることが大事だ」と指摘した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060523/mng_____sya_____010.shtml