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23日発表した三井住友フィナンシャルグループの当期損益は、前期の2342億円の赤字から、6868億円の黒字に転じ、りそなホールディングスも3832億円の黒字だった。
各グループとも融資先企業の再建により、利益を圧迫してきた不良債権処理が一段落。戻し益は、三菱UFJフィナンシャル・グループが6089億円、みずほフィナンシャルグループが1393億円にのぼり、当期利益を押し上げた。
好決算を背景に、三井住友フィナンシャルグループと住友信託銀行を除く4グループが株主配当を増額。経営再建のために受けた公的資金も、三菱UFJ、みずほが6〜7月に、三井住友が06年度中に完済の予定だ。
本業のもうけを示す業務純益は、三菱UFJ、りそなホールディングス、三井トラスト・ホールディングスで前期より減少。6グループ傘下銀行の合算は、前期比で約2%減少の3兆8546億円となり、収益面で不安も残した。
景気は回復傾向にはあるものの、企業の借り入れ意欲は依然として鈍く、貸出金残高は伸び悩んでいる。各行の金利引き下げ競争は激しさを増し、預金金利と貸出金利の差である利ざやは全グループで前期より低下した。個人向けの住宅ローンや、手数料が稼げる投資信託・年金保険などの販売に力を入れて、収益を下支えする構図だ。
07年3月期は、戻し益が減る一方、利ざやの改善も難しいとみられている。三菱UFJ、三井住友、りそなが減益予想で、6グループ合計の当期利益は、06年3月期比で約2割減の2兆5650億円の見通しだ。