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滝口さんは、30歳代半ばで脊髄(せきずい)の腫瘍(しゅよう)に侵されて下半身がまひし、車いす生活が続いている。2001年に、旅行先のインドでトイレの場所を見つけられず苦労した経験から「福祉マップ」作りを決意した。帰国後に着手して2か月で完成させた地図は、地元の御宿町や勝浦市など夷隅地域を対象に、車いすでも利用しやすいスロープや点字ブロックなどを備えた施設計141か所を掲載している。滝口さんが自ら公共施設や店舗を訪れたが、「営利目的」と疑われたり、「責任者がいない」などと協力を拒まれたりすることもあったという。
苦心を重ねてほかの地域のマップ作りも進め、昨年には「鴨川市福祉マップ」(61か所掲載)を、今年4月には、すでにマップがある茂原市をのぞいた長生地域の「長生郡福祉マップ」(123か所掲載)を完成させた。
独学で作ったHPに掲載された地図には、各施設・店舗ごとに利用しやすさを表示。例えば、出入り口の幅が車いすでも入れる80センチ以上ある場合、「80」の記号が、利用・営業時間とともに記されている。
「地図作りを通し、福祉設備の必要性を訴えることもできたのでは」と滝口さん。今後も地図の改訂作業を進めることにしている。滝口さんのHPのアドレスは(http://www.geocities.jp/takinaka1022/)。