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最後に退去することになった住民代表の男性(43)は「ほかの住民が出るのを待って出ようと思っていた。再建はこれからだが、(方針は)住民がまとまり建て替えることで、めども立ったので転居することになった。六月中には建て替えの業者を選定したい」と話していた。ただ、退去については「建物から出るよう、被害者である住民には命令が出ているのに、建物を建てた責任のある加害者への行政処分などの命令はなく、あらためて憤りを感じる」と悔しさをにじませた。
同マンションはヒューザーが販売主で、耐震強度は基準の30%。昨年十一月二十八日に川崎市が使用禁止を命じていた。住民らは同月から引っ越しを始め、川崎区や近隣の東京都大田区、横浜市内などに転居した。
最後の引っ越しが終わった後、住民らは「危険性のある建物に誰かが入らないように」と、二カ所の出入り口を自主的に封鎖した。
作業にあたった住民らは「今は立ち止まるわけにはいかない」「めどが立ったから出て行く。建て替えに向け粛々と進めるだけ」などと、建て替えに向けた決意を口にしていた。 (木村留美)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060522/lcl_____kgw_____003.shtml