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杉浦法相は20日、広島市で記者会見し、「共謀罪」を創設する組織犯罪処罰法改正案について「当然、今国会での成立を目指す。まだ(6月18日の会期切れまで)時間は十分にある」と強調した。
与党と民主党の修正協議に関しては、「民主党(が示すという)再修正案を見なければ意見は言えないが、与党の再修正案がぎりぎりだ」と、譲歩は難しいとの見方を示した。
自民党の武部幹事長も徳島県板野町での講演で、「河野衆院議長がもう少し話し合いをしろということで採決はしなかったが、(共謀罪創設は条約で義務づけられた)国際社会との約束だ。民主党も条約に賛成したが、法律となると(反対で)、小沢代表になって完全に先祖返りしている」と語った。
一方、民主党の鳩山幹事長は岐阜県中津川市で講演し、「もっと時間をかけて慎重に審議すべきだ。与党との溝をどれだけ埋めることができるかは、これからの課題だ」と述べ、成立に否定的な考えを示した。
民主党は、〈1〉対象犯罪を「懲役5年超」に絞る〈2〉対象を国際的な犯罪に限定する——修正を求めている。与党は「民主党案は、対象犯罪を懲役4年以上とし、国際犯罪に限定しないと定めた国際組織犯罪防止条約に違反する」としている。