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工業会は、非破壊検査会社などでつくる社団法人。三月から四月にかけ同工業会に加盟する約三十社が非破壊検査を実施。GS川崎大師の四室と共有部分である一階部分にある駐車場と駐輪場を対象に、目視やエックス線を使った配筋の確認、設計図との照合などを行うなど、構造をチェックした。
工業会によると、柱と建物の基礎をつなぐ地中梁に通っている鉄筋を電磁波レーダーを使って確認したところ、しゅん工図では、鉄筋は六本が通っているはずなのに、明確に確認できたのは二本だけだった。さらに一本あると推測できるが、少なくとも三本が不足していることが分かった。
国交省の発表では、GS川崎大師の耐震強度は〇・三。同工業会の一級建築士の検査担当者は会見で「地中梁は、一番重要な部分で、鉄筋を抜くことはあり得ない。建物の強度不足への影響は大きい」と言及。耐震強度が同省の数値より、さらに下がる可能性があるとの厳しい見方を示した。
建物が揺れた場合に緩衝材の役割を果たす「スリット」といわれるコンクリートに掘られた溝についても、四カ所で確認できず、図面と合わなかった。柱の芯(しん)に巻き付けてある鉄筋の間隔も基準より広いなど、耐震強度不足につながる疑問点が、ほかにもいくつか見つかったという。
今回の検査結果は、同会との契約で、訴訟の証拠にはできないが、検査結果を受け、GS川崎大師住民代表の平貢秀さん(43)は「地中梁の本数が少なく、マンションの強度は〇・三より低いと思う。(施工した)太平工業はどう応えてくれるのか」と述べ、施工業者の責任を追及していく姿勢をあらためて示した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060521/lcl_____kgw_____000.shtml