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ICカードの個人認証を導入したエレベーター=日立製作所提供
新しいマンションではあらかじめ監視カメラが備えられたり、集合玄関がオートロックになったりしている。エレベーターの利用制限などの導入も進んでいる。
これに対し、日立のサービスは、既存のエレベーターに利用制限の機能を付け加える。入居者専用のICカードを読み取り端末にかざさないとドアが開かない仕組み。集合玄関のオートロックがない既存マンションでも、エレベーターを玄関に見立てて利用制限システムを導入すれば、不審者の侵入を防ぎやすい。訪問客が来た場合は、入居者が電話回線を通じて遠隔操作し、エレベーターのドアを開ける。
既存マンションのエレベーターへの導入費用は150万円前後。工期は1週間前後で、1日当たり2時間ほどエレベーターを止めるだけで済むという。システムを導入しても階段から侵入される危険性は残るが、日立は「エレベーターにハイテクの防犯装置があれば、犯罪の抑止力になる」と期待している。
三菱電機は、17年前後とされるエレベーターの更新時期を狙い、ICカードや指紋の認証機能などがついた防犯エレベーターの売り込みなどを検討している。同社は「既存マンションでも防犯対策が間違いなくトレンドになる」(担当者)と話している。