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四百倍に拡大された真券の百ドル札コピーが床に置かれ、職人がルーペで偽札の細部を入念にチェックしていく。東京・台東区にある町工場で行われている偽札の鑑定作業風景だ。
活字や絵柄の、線のわずかな長短の違いが決め手になる。進化する偽札のレベルと鑑定技術は、日進月歩のイタチごっこ。
2003年後半から出回り始めた「スーパーZ」と名づけられた偽百ドル札。インク、紙質、版下、印刷機械までが本物と同じで、見た目や手触りだけでは偽札とは気付かない。
「頼みは、偽造グループが自ら偽札をつかまないように入れた、数か所の目印だけ」と、偽札鑑定機を手がける「松村テクノロジー」の松村喜秀社長(56)は言う。
偽ドル紙幣ににらみをきかせる技術と正義感が、東京の下町にある。