2006年05月20日(土) 00時00分

共謀罪の採決先送り 与党、修正協議継続へ （中日新聞）

　「共謀罪」新設を柱とした組織犯罪処罰法などの改正案について、自民、公明両党は１９日、当初目指していた同日中の衆院法務委員会での採決を断念、来週以降に持ち越した。民主党との修正協議の続行などを要請する河野洋平衆院議長のあっせんを受け入れた。ただ、修正協議をめぐる与党と民主党の隔たりは大きく、今後とも双方が歩み寄る可能性は低い。与党内では「今国会での成立は難しくなった」（同委理事）との悲観論も出てきた。

　河野議長は同日午後、国会内で自民党の細田博之、公明党の東順治、民主党の渡部恒三の３国対委員長と会談。「もう少し議論を尽くしていけばいいのではないか」と述べ、採決の先送りと修正協議の続行を要請した。

　与党は同日午前、民主党との修正協議がまとまらなかったことを踏まえ、午後の同委員会に単独で共謀罪の適用団体を明確にする再修正案を提出し、いったんは採決を強行する構えを見せた。だが、河野議長のあっせんを重くみて断念。この日は再修正案を審議するにとどめた。

http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20060520/mng_____sei_____000.shtml