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関係者によると、CD—Rの入手に出向いたのはヒューザーの設計担当常務。同常務は昨年10月25日に、民間検査機関イーホームズから姉歯被告による偽造を知らされ、同日夜に姉歯事務所に出向き、各マンションの耐震強度を示す数値などパソコン内のデータをメモしてきた。
2日後の27日午前11時から午後2時にかけて、ヒューザーとイーホームズが姉歯被告の偽造をめぐって会議をした。千葉県船橋市で完成間近の2物件のうち、イーホームズが建築確認をしたセントレジアス船橋の確認検査済み証を出すよう求める小嶋容疑者に対し、イーホームズ側は強度不足の可能性を理由に拒否したという。
このため同常務はこの日の夜に再び姉歯事務所を訪れ、これら2物件の構造計算データをCD—Rに記録。姉歯被告以外の構造設計事務所に検証を依頼した、とされる。
強度不足を示す検証結果が判明したのは11月2日ごろ。逮捕容疑のGS藤沢など入居済みマンションの強度の検証が始まったのは、さらに後の11月7日前後だという。
小嶋容疑者側は、こうした経緯から、当初の姉歯被告の説明では強度不足を認識できず、問題物件の存在を明確に認識したのはCD—Rの分析を終えた11月に入ってからだ、と主張しているとみられる。
一方、合同捜査本部は、設計担当常務が10月25日にGS藤沢の耐震強度が基準値の40%であることを示すとみられるメモを姉歯事務所で書き写してきた事実を重視。さらに2日後にデータをCD—Rに記録したのは、事の重大性を認識していたことを裏づけるもの、とみている模様だ。
http://www.asahi.com/national/update/0520/TKY200605200191.html