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調べなどによると、同年十月、東京都内の一級建築士が、姉歯被告による静岡県湖西市のビジネスホテルの構造設計について平成設計から相談を受けた。この建築士は設計図を分析し、「鉄筋量が少ない、計算や図面が基準を満たしていない」などと指摘したファクスを平成設計に送ったという。同ホテルはその後、耐震強度が基準の五割強しかないことが判明、現在休業している。
また昨年八月下旬には、佐賀県伊万里市のビジネスホテルの構造計算をかつて断った福岡県の一級建築士が、姉歯被告の担当した同ホテルの構造計算書を自分で計算し直した。この際、耐震強度に問題が見つかり、結果を平成設計側に伝えたという。同ホテルの耐震強度は基準の85%だった。
これまでの調べでは、昨年十月二十七日、確認検査機関のイーホームズ(新宿区)からの指摘などを受け、ヒューザー(大田区、破産手続き中)社長の小嶋進容疑者(52)は姉歯被告の偽装を木村容疑者側に連絡したことが分かっている。木村容疑者は十一月初旬、社内に「姉歯を使うな」との文書を配布している。
木村容疑者らは東京と福岡の一級建築士の指摘で姉歯被告の構造計算に不審点を感じていたとみられる。同容疑者はさらに小嶋容疑者からの連絡を受けており、捜査本部は危険性を十分に確信した上で、同十一月七日に奈良市のサンホテル奈良の工事代金約二億二千五百万円を受け取った疑いがあるとみている。
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捜査本部は十九日午前、木村容疑者ら木村建設幹部二人と、小嶋容疑者を送検した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060519/eve_____sya_____005.shtml