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スイカは、乗車駅の改札機でまず初乗り運賃を引き落とし、降車駅で差額を精算する仕組み。事故や故障などで電車が止まった場合、改札内にいる乗客は、窓口で初乗り運賃を払い戻してもらうほかなく、他社線への振り替え乗車もできない。線路が隆起して山手線が5時間以上止まった4月24日や京浜東北線が信号トラブルで止まった今月11日の大混雑の要因にもなった。
JR東日本は、私鉄・地下鉄のICカードと相互利用を始める来年3月から、乗車駅ではスイカに入場時刻などのデータだけを記録し、運賃は降車駅で一括して引き落とす仕組みに改める。
同社はこれに併せ、運転中止時は改札機にスイカをタッチすれば乗車データが消去されて改札外に出られるよう、システムを改修することを決めた。これで窓口に並ぶ必要がなくなる。
改修まで時間がかかるため、JR東日本は緊急策として、19日からは運転中止になった時、急ぐ客には駅員が「処理票」を手渡して改札外に出てもらい、後でほかの駅窓口で払い戻しできるようにした。