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元1級建築士姉歯秀次被告(48)=建築士法違反の罪で起訴=の偽装を国土交通省が公表してからちょうど半年。捜査当局が最終目標としてきた詐欺事件の立件で、捜査は大きなヤマ場を迎えた。
捜査本部は今後、サンホテル奈良の開業を指導し、コンサルタント料名目で約2000万円を受け取った総合経営研究所(千代田区)の内河健所長(72)らの詐欺事件への関与についても追及する方針。姉歯被告や木村建設の元東京支店長篠塚明被告(45)=建設業法違反の罪で起訴=は詐欺への関与は薄いとみられる。
調べでは、小嶋容疑者は姉歯被告がGS藤沢の構造計算書を偽造したと知りながら、昨年10月28日に同マンションの一室を男性住民に引き渡し、購入代金五千数百万円をヒューザーの口座に振り込ませて、だまし取った疑い。また木村、森下両容疑者は昨年11月7日、サンホテル奈良の耐震強度不足を認識した上で、ホテルオーナーから工事代金の一部約2億2500万円を木村建設の口座に振り込ませ、だまし取った疑い。3人はいずれも「知らない」などと容疑を否認している。
調べや関係者によると、確認検査機関イーホームズ(新宿区)社長の藤田東吾被告(44)=電磁的公正証書原本不実記録、同供用の罪で起訴=らからの指摘を受け、ヒューザー幹部は昨年10月25日夜、姉歯被告の事務所でGS藤沢が地震力を基準の0・4に減らし構造計算されたことをメモした。小嶋容疑者は同27日午前にこのメモを見たにもかかわらず、同日午後にGS藤沢の引き渡しを指示し、住民から翌28日に総額約4億2500万円の振り込みを受けたという。捜査本部はメモ類を押収しており、一連の行為が詐欺に当たると判断したもようだ。
一方、木村建設は同27日、小嶋容疑者から姉歯被告の偽装について連絡を受けた。直後、木村容疑者は「姉歯を使うな」などと関係先に文書で指示したともされ、捜査本部は、木村容疑者が少なくともこの時点で明確に偽装を認識していたとみている。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060518/mng_____sya_____000.shtml