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調べなどによると、小嶋容疑者は、ヒューザー社常務から昨年10月27日、GS藤沢を含む複数物件について、姉歯被告がデータを改ざんし構造計算したとのメモを示された。さらに同社本社で確認検査機関イーホームズ(東京都新宿区)などと姉歯被告の偽装について対策を協議した後、販売代理会社の役員からGS藤沢の引き渡しの可否を尋ねられ、「検済(施工の完了検査済み)が下りている」として、引き渡しを指示したとされる。
一方、小嶋容疑者は、GS藤沢以外の物件については会議後「販売を中止しろ」と社内に指示。また、上海に出張していた木村建設(熊本県八代市、破産)元東京支店長篠塚明被告(45)にも電話で、偽装の事実を伝えた上で「大変なことになった」と連絡したという。
こうした経緯から捜査本部は、小嶋容疑者が少なくとも昨年10月27日の時点で、姉歯被告による偽装がGS藤沢の耐震強度に深刻な影響を与えた恐れがあることを知りながら、物件の引き渡しを指示した疑いが強いとみている。同容疑者の指示の結果、翌28日に17戸の引き渡しが行われ、住民が総額約4億2500万円を振り込んでいた。
GS藤沢だけ引き渡しをした経緯について、小嶋容疑者は逮捕前の本紙の取材に「GS藤沢については既に一部の代金を受け取っており、翌日に迫った引き渡しを止められなかった。仮に問題が生じても、われわれには(契約時の欠陥などに対して負う)10年間の瑕疵(かし)担保責任があり、その責任を果たしていけばいいと思った」と話していた。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060518/eve_____sya_____009.shtml