2006年05月17日(水) 20時33分
飛鳥会などに補助金44億円 行政側、見直さず(共同通信)
業務上横領容疑で大阪府警に逮捕された小西邦彦容疑者(72)が理事長を務める財団法人「飛鳥会」(大阪市)と社会福祉法人「ともしび福祉会」(同)に、国と大阪府、大阪市などが交付した補助金が少なくとも約44億1000万円に上ることが17日分かった。
大阪市議会では「暴力団と関係がある人物が運営する施設に多額の補助金を出すのは問題」と度々批判されたが、行政側は「同和地区の雇用対策に貢献している」として見直さなかった。
大阪府などは小西容疑者の逮捕後、両法人に立ち入り検査しており、補助金が適正に使われたかどうかも調べている。
飛鳥会は、同市東淀川区で運営する共同浴場「あすか温泉」と「パール温泉」の建設費などとして、市同和事業促進飛鳥地区協議会(現飛鳥人権協会)を通じ大阪市から約5億4000万円を交付されたほか、1996−2004年度にも運営事業費・改修費として市から計約6000万円の補助金を受けた。
(共同通信) - 5月17日20時33分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060517-00000196-kyodo-soci