2006年05月14日(日) 08時32分
マクドナルド 一部値上げも影響軽微(フジサンケイ ビジネスアイ)
日本マクドナルドは十三日、ビッグマックを従来価格より三十円、ポテトを各サイズ二十円など、一部商品の値上げを全国の店舗で実施した。
初日の東京はあいにくの雨。東京都港区の新橋店に訪れた子供連れの男性(40)は「値段がいつもと違ったけれど、ドリンクやポテトのサイズでも変わったのかなと思った。値上げでも、人形などの付いたハッピーセットがあって、子供たちが来たがるので頻度は減らない」。
就職活動中という男子大学生(23)は「あまり来ないから値上げも気づかなかった。数十円の値上げはあまり気にしない」。来店した人の声を聞く限り、値上げの影響は小さいようだ。
この値上げは、二年前にアップルコンピュータ社長から転身した原田泳幸(えいこう)・最高経営責任者(CEO)が進めるマクドナルドの拡大戦略のワンステップ。昨年度に導入したコーヒーやチーズバーガーなど百円玉ワンコインで買える「100円マック」で来客数は昨年度に前年比12・3%増えており、今回の客単価のアップを「おいしさ」や「店内の快適さ」などのバリュー増の原資に充てる。
一般に男性よりも女性の方が価格にはシビアだが、「ワンフロアの店でも、たばこの煙が禁煙席の方に流れない空調環境もここにきて徹底した」(広報)と、女性客対策も進めた。
また、この日からフレッシュ野菜とチキンを組み合わせた女性が好みそうな戦略商品「サラダマック」も販売を始めた。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 5月14日8時32分更新
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