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その理由は「やる気がない」が30%を超え、告訴が受理されない間に被害が継続、拡大したケースが報告された。抜本的な改善を求める意見も多く寄せられている。
アンケートは昨年9−10月、告訴を扱うことが多い全国の弁護士を対象に実施され、321人が回答した。
このうち「警察に告訴を受理してもらえず、対応に問題を感じたことがある」と答えたのは225人(70%)で、詐欺や横領・背任、恐喝・窃盗事件が多かった。回答者が関与した告訴の不受理件数は計202件。
2000年以降の対応改善について「全く感じない」は30%、「あまり感じない」23%。「よく感じる」は3人(1%)だけで「少し感じる」も31人(10%)にとどまった。
告訴を受理しない際の具体的対応は「コピーを預かるだけ」(33%)、「証拠をそろえて再提出するよう要求」(22%)が多く、回答者が関与した中には不受理の間に詐欺の被害が拡大したり、被害者が気力を失ったりしたケースがあった。
こうした対応の「真の理由」は「やる気がない」(37%)のほか「多忙」(28%)「事件が困難な要素を含む」(26%)とみている。
抜本的な改善策としては、不服を申し立てる第三者による審議会の設置を求める意見が73%に上った。
◆桶川の女子大生刺殺事件 埼玉県桶川市で1999年10月、女子大生の猪野詩織さん=当時(21)=が刺殺された事件。首謀者は1、二審とも無期懲役で、実行役らは実刑が確定。猪野さんと一時交際していた首謀者の弟は指名手配中に自殺した。事件後、ストーカー行為や嫌がらせを受け、告訴した猪野さんの調書を県警上尾署員が改ざんした上、告訴取り下げを要請、捜査を怠っていたことが発覚。県警本部長らが処分され、懲戒免職となった元署員3人は虚偽有印公文書作成罪などの有罪が確定した。両親が起こした民事訴訟で、さいたま地裁は捜査怠慢を認め、県に550万円の賠償を命じたが、事件との因果関係は否定。2審東京高裁判決も1審を支持した。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060514/mng_____sya_____002.shtml