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大阪じん肺アスベスト弁護団(団長・芝原明夫弁護士)が同府泉南市で開いた集会で明らかにした。弁護団は今後、2次提訴に向けて泉南地域を中心に被害者を募る。
8人(故人3人)は石綿関連工場で8〜31年間勤務した元従業員やその遺族、工場周辺住民。生存している5人は、3月に申請が始まった石綿被害者救済法(石綿新法)の対象外の石綿肺などを患っている。
集会には支援者ら計約70人も出席。弁護団が被告に企業を含めなかったことについて「多くが零細業者で廃業しており、責任追及が難しい」と説明したうえで、「国は70年前に泉南地域を調査し、被害の深刻さと対策の不十分さを把握していた。それを放置した責任を司法の場で追及したい」と話した。
原告代表の一人、岡田陽子さん(49)は出生直後から12年間、石綿工場そばの社宅で暮らした。工場に13年勤めた父は95年に肺がんで死亡し、19年勤めた母(70)も自分と同じ石綿肺で苦しむ。「当時は家の窓から絶えず石綿が吹き込んでいた。表立って声を上げられない人のためにも、頑張って国に救済を訴えていきたい」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/0514/OSK200605140030.html