2006年05月11日(木) 01時01分
社内の反発押し切り問題ビル購入=「新分野に進出」と菱和社長−不正登記事件(時事通信)
東京都渋谷区のビル所有権虚偽登記事件で、ビルを乗っ取った指定暴力団山口組系後藤組組長後藤忠正容疑者(63)とともに警視庁組織犯罪対策四課などに逮捕された東証2部上場不動産会社「菱和ライフクリエイト」社長西岡進容疑者(52)が、社内の反発を押し切って問題のビルを購入していたことが10日、分かった。同日、同社側が記者会見で明らかにした。
民間信用調査会社によると、同社はワンルームなどのマンション分譲が社業の99%を占め、賃貸事業はごくわずか。ビルは12階建てで、テナントへの賃貸向けだった。
同社によると、西岡容疑者は「ビル事業にも力を入れたい」などと購入を計画したが、当時、あえて新事業を始めようとする西岡容疑者に社内でも反発する意見が大勢を占めていた。しかし、西岡容疑者は「新分野に進出したい」などと強行に計画を推進。2004年6月、不動産会社から同ビルを16億1400万円で購入したという。
(時事通信) - 5月11日1時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060511-00000002-jij-soci