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財団法人「飛鳥会」理事長の小西邦彦容疑者(72)が業務上横領容疑で逮捕された事件で、同幇助(ほうじょ)の疑いで大阪府警に逮捕された三菱東京UFJ銀行淡路支店(大阪市東淀川区)次長兼法人課長の釘本実紀也容疑者(42)が、飛鳥会に常駐する勤務について「問題だと思ったが、本部の指示で続けることになった」と供述していることがわかった。府警は、巨額の融資など小西容疑者との密接な関係から、本店側が行員の派遣を重視していたとみて調べている。
調べでは、同行淡路支店は約20年前の三和銀行当時から、平日の午前から夕方まで担当課長を近くの飛鳥会事務所で勤務させていた。
担当課長は同会の出入金の手続きばかりでなく、本来飛鳥会の職員がするべき、職員の給与明細の作成や電話番までこなしていたという。
府警の調べに対し、釘本容疑者は、03年4月に担当課長となった直後、経営統合前のUFJ銀行淡路支店の上司に対し、事務所での仕事内容や勤務時間などについて「問題ではないか」と相談したなどと供述。
上司が大阪本部(大阪市中央区)に連絡し、本部は「勤務はこれまで通り続けるように」などと指示したという。
05年12月まで指示通り飛鳥会での勤務を続けた。
小西容疑者と同行との関係は、1970年代前半に旧三和銀行淡路支店に預金口座を開設したことをきっかけに取引が始まり、75年前後に不動産を担保にした融資が始まったという。
小西容疑者個人への融資残高は50億円を超えたが、返済が滞り約30億円が未返済で事実上焦げ付いているという。
融資の大半は、第三者に融資金が流れる転貸融資だったことがわかっている。
三菱東京UFJ銀行広報部は「大阪府警の捜査が続いているので、コメントは控えたい」としている。