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日本テレビ系の人気演芸番組「笑点」が、15日で放送開始から丸40年を迎える。14日に放送される特別番組「笑点40周年だよ!さらば円楽スペシャル!」(後5・30)では、第1回からのレギュラーで、今回で番組を“卒業”する三遊亭円楽(73)が、最後の「大喜利」司会で晴れ姿を見せる。(井上晋治)
90分拡大版 過去の秘蔵映像も
先月22、29の両日、東京・後楽園ホールで特番の収録が行われた。円楽が半年ぶりの「大喜利」司会を終え、最後のあいさつを述べると、観客席から温かな拍手がわき起こった。
1時間半に拡大して放送するスペシャルでは、円楽最後の「大喜利」のほか、メンバーが天国に行ったと仮定した「昇天大喜利」や、平均年齢60歳超のメンバーと弟子がタッグを組む「師弟大喜利」が披露される。また、過去の秘蔵映像で40年間の番組を振り返る。
「番組が始まってから、本当にいろいろな事があった。ずいぶんわがままも言わせてもらったが、スタッフが寛容な精神で迎えてくれた。笑点は皆がぽんぽん(言葉を)言うが、切り返しができなくなった。ここらが引き時です」。収録後の会見で、円楽は昔を懐かしみながら、そう語った。
笑点は、前身の深夜番組「金曜夜席」の改編を受け、1966年5月15日にスタート。初代司会は立川談志が務め、当初は「演芸」「対談」「大喜利」の3部構成。大喜利メンバーは5人で、平均年齢は28歳だった。円楽と桂歌丸、林家こん平(病気療養のため休演中)の3人が、初回からの現役メンバーだ。
2代目司会者の前田武彦(69〜70年)の時、中村八大作曲の、おなじみのテーマ音楽が登場した。82年には3代目司会者の三波伸介が急逝し、高座に専念するため番組を離れていた円楽が4代目に就任。以後24年近くにわたって番組を引っ張ってきた。
「大喜利」は、「金曜夜席」時代からあったが、面白い回答者の座布団を積み重ねるアイデアは独自のもの。今やすっかり番組名物となった。石井伊吉(後に毒蝮三太夫に改名)や、「ちびっ子大喜利」から生まれた人気グループ「ずうとるび」の元メンバーで、現レギュラーの山田隆夫ら、個性豊かな座布団係と回答者との掛け合いも笑い種として、親しまれている。
また、メンバーの個性が表れるユニークな企画「座布団十枚の賞品」や、国内外で行われる公開収録も、常時20%前後の視聴率を稼ぐ人気を支える。円楽も「つくづく運がいいと思うのは、笑点が全国放送のため、全国どこでも客がどっと入ること。やってて良かったなと思います」と、感慨深げに語る。
21日の放送からは、5代目司会者を引き継ぐ歌丸の下、こん平の代役を務めてきた林家たい平と、若手の春風亭昇太を正式メンバーとして加え、笑点はまた新たな時代を迎える。