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マイクロソフトは5月9日、Internet Explorer(IE) 7 β2の日本語版を公開した。Webサイトからダウンロードできる。
対応OSはWindows XP SP2(64ビット版含む)、Windows Server 2003 SP1。正式版は年内に公開予定で、IEとしては5年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。次期OS「Windows Vista」には「7.1」を搭載予定だ。
ユーザーの利便性を高めつつセキュリティを強化したとしており、複数ページをタブで同時に開けるタブブラウジング機能やRSS購読機能を備えた。フィッシング対策も強化している。
タブで開いた全サイトの画面のサムネイルを、一画面上に一覧表示する「クイックタブ」機能を搭載した。「お気に入り」の特定フォルダ内の複数サイトを、タブで一気に開くこともできる。ホームページを複数設定し、タブで同時に開くことが可能だ。
RSSリーダー機能を備えた。RSS配信サイトにアクセスすると、ブラウザ右上の専用アイコンがグレーからオレンジ色変化。クリックするとフィード一覧を表示し、フィードを購読できる。RSSは0.9x、1.0、2.0に、Atomは0.3と1.0に対応した。
フィッシングサイトを検知して警告する「Phising Filter」機能を備えた。ブラックリストに登録されているサイトにアクセスすると、URLバーが赤色に変わってアクセスを中断し、警告ページを表示する。ブラックリストのデータベースは、外部ベンダーと連携して更新する。
ブラックリストに登録されていないサイトで、ソースコードなどからフィッシングサイトと疑わしい場合は、URLバーが黄色くなり、警告をポップアップ表示する。
Active Xコントロールを、実行前にユーザーに確認する「Active Xオプトイン」機能を装備。マルウェアによる攻撃を防ぐ。
アドオンをすべて無効にするモードも備えた。安全性に問題があるとされているSSL 2.0は、デフォルトでオフにした。
CookieやWebサイトの閲覧履歴、パスワード、フォームに入力したデータなどをワンクリックで削除できるプライバシー保護機能も備えた。
CSSのサポートを強化し、リッチなコンテンツに対応したとしている。CSSでフォントサイズを固定したサイトでも、ブラウザ右下の虫眼鏡アイコンをクリックすると、画像と文字をで50%〜400%まで拡大・縮小できる。
Ajaxのサポートも改善したとしている。IE6ではActive Xコントロールで処理していたXMLHTTPリクエストを、ネイティブ環境で処理できるようにした。
ツールバーに検索窓を備えた。デフォルトではMSN Searchが利用できるが、グーグルやヤフーなど他検索サービスも登録できる。楽天市場やアマゾンなど、ECサイトの検索も登録可能だ。
画面を広く使ってもらうため、メニューバーはデフォルトで非表示にした。「Alt」キーを押すと表示される。国際化ドメインに対応し、日本語ドメインにもアドオンなしでアクセスできるようになった。
紙の大きさに合わせてサイトを縮小して印刷する機能を装備。画面が切れずに印刷できるようにした。
同社は、IE 7 β2をWebサイトやアプリケーション開発者などに試してもらい、動作をチェックしたり、問題点をフィードバックしてほしいとしている。