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問題の千円札は、昨年9〜10月に印刷局の滝野川工場(東京都北区)で刷られた。今年1〜2月に日銀に納入され、金融機関を通じて出回っている。4月下旬、ATMメーカーから「ATMで使えない紙幣がある」と業界団体を通して印刷局に連絡があり、調査の結果、印刷ミスが判明したという。
印刷局は、ミスの原因について、印刷機そのものの不具合と作業上の問題が複合的に重なったため、としている。外見や手触りは正常の千円札と変わらないが、なぜ機械が受け入れを拒否するのかは「偽造防止の観点から詳しく説明できない」としている。
印刷局によると、千円札の偽造防止策として、角度を変えると文字が浮かび上がる「潜像パール模様」や、カラーコピー機では再現が困難な「マイクロ文字」、これまでのお札よりインキを高く盛り上げて印刷する「深凸版印刷」などの技術を使っている。
印刷局では関係者を処分し、回収した千円札の処分にかかるコストなどで日銀に発生する費用は損害賠償も協議するという。
4月末現在、流通している千円札(新券)は約25億4000万枚あり、今回、印刷ミスが見つかった千円札は全体の約0.0015%にあたる。
日銀のホームページで、「LG—D」の後に6けたの数字が並ぶなど、該当する可能性がある千円札紙幣の記号と番号を公表している。
http://www.asahi.com/national/update/0509/TKY200605090356.html