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2006年05月09日(火) 00時00分

年間被害12億円!万引対策に全国初の販売証明シールZAKZAK

 万引された本が古書店に転売されるのを防ぐため、福岡県警と福岡県書店商業組合(約430店舗)は、店頭で代金が支払われた本に「販売証明シール」を張る制度を今夏にも始める。万引対策に悩む業界と少年犯罪に歯止めをかけたい警察が一体となって取り組むもので、同県警によると全国初の試みという。

 組合によると、福岡県内の万引被害額は年間約12億円。多くは少年の犯罪とみられ「相次ぐ書店の閉店は万引被害が影響している」という。

 シールは直径15ミリ程度の円形で、いったん張られたシールをはがしても別の本に張り直せない素材を採用。

 書店は被害に遭いやすいコミックや高額な写真集を中心にシールを張り、古書店側はシールのない本を「万引の可能性がある」として買い取りを拒否することができる。

 1枚当たり1円程度の費用は組合で負担し、県警はポスターや新聞広告などの費用として、本年度予算に990万円を計上した。

 福岡県警少年課は「安易に行われがちな万引は悪質な少年犯罪への入り口。シールの存在で万引を防ぐことができれば」と期待を寄せている。

ZAKZAK 2006/05/09

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_05/t2006050916.html