2006年05月08日(月) 23時09分
880万円の不適正支出確認 日本WHO協会(京都新聞)
社団法人「日本WHO協会」(本部・京都市中京区、西島安則会長)は8日、京都市内で理事会を開催。不明朗な会計処理が指摘されている問題について、約880万円の不適正支出を協会として確認したことが文書で報告された。また着服の疑惑が指摘されている元常務理事(61)が理事会に出席し、全額を協会に返還したことを明らかにした。
西島会長が理事会後に記者会見して、会議内容を説明した。
会長によると、元常務理事は、約880万円を全額返金した理由について、「研究会に支出した金が戻ったため」と釈明した、という。
理事会ではこのほか、西島会長が意向を明らかにしていた会長職辞任と協会の退会を承認。22日の総会をもって辞任、退会する。西島会長は「一定の結論は出せたのでけじめとして退会する。協会が元常務理事を刑事告訴する考えはない」としている。
一方、元協会倫理委員会委員長(65)が同日、市内で会見し、業務上横領容疑で元常務理事を京都地検に告発した、と述べた。告発状によると、元常務理事は04年11月と昨年1月、自分が管理していた研究会の口座に、協会から計95万円を送金し横領した、としている。元専務理事は「事実無根。協会の予算通りに執行しただけ」としている。
(京都新聞) - 5月8日23時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060508-00000060-kyt-l26