2006年05月03日(水) 00時00分

オウム、夏にも分裂 上祐派、新教団設立へ （東京新聞）

　内部対立が続くオウム真理教（アーレフに改称）で、上祐史浩代表（４３）が早ければ七月をめどに、教団を脱会して新たな宗教団体を立ち上げる意向を持っていることが二日、公安当局の調べなどで分かった。

　公安当局や関係者によると、上祐代表は支持派の信者とともに脱会する方針とみられ、実現すれば現在の教団の分裂は決定的になりそうだ。

　一方で教義理論の確立や資金調達面での課題、教祖の麻原彰晃被告（５１）＝本名・松本智津夫、一審死刑＝の裁判動向など流動的な要素が残されているため「分裂はさらにずれ込む」（公安関係者）との見方もある。

　教団内部では、上祐代表を支持するグループと、教団運営に反発する勢力とが一昨年秋ごろから激しく対立してきた。

　中立派の信者取り込みをめぐって激しい多数派工作が続いているとされ、昨年末から今年初めにかけて開かれた恒例の年末年始セミナーは、上祐派と反上祐派がそれぞれ企画する初の分離開催となっていた。

　一方、反上祐派はこれまで通り麻原被告の教義を維持する見通し。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060503/mng_____sya_____011.shtml