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電子コンテンツ配信会社の「ビットウェイ」の母体は大手印刷会社。出版社の持つ「情報」を紙に印刷するのではなく、ケータイやパソコン向けに配信する仕組みを提供している。電子出版の将来性と今後の事業戦略について小林泰社長に聞いた。
200社以上からコンテンツ4万点以上を収集小林 インターネットが出てきた当時、世の中には紙の印刷物がなくなるのではないかという雰囲気が漂いました。そこで、凸版印刷でも、紙の印刷以外の新しい事業を興そうと、コンテンツの配信部門を1999年7月に作ったのです。
デジタル化は、紙の印刷過程ですでに進んでいました。それをもとに考え出したのが、出版社や新聞社などから集めたコンテンツを、デジタルデータとしてユーザーに届けるというビジネスモデルでした。
小林 まずはインターネット接続業者と連携し、パソコン向けのコンテンツを有料課金できる仕組みを作りました。さらにアメリカで流行していた携帯情報端末(PDA)向けのコンテンツにも同様の仕組みを導入し、モバイル端末にも対応しました。しかし、PDAは日本では100万台ほどしか普及せず、なかなかビジネスにつながりませんでした。
ようやくモバイル端末で「ビジネスになるな」と感じるようになったのは、高速データ通信が可能なauの第3世代携帯電話サービス「CDMA 1X WIN」が導入され、パケット通信料の定額制が始まった2003年11月からです。このとき、電子コミックに本格的に参入したのです。
小林 PCやPDA向けの「クラブビットウェイ」や携帯向けの「ハンディビットウェイ」を運営しており、16社以上のインターネット接続業者やポータルサイト、第三世代携帯電話サービスを提供する3キャリアなど、合計100以上の公式サイトを通じて販売しています。コミックや写真集といった電子書籍のほか、グラビア、アダルト、ギャンブル、ゲーム、音楽、カラオケ、辞書、アニメ、ビジネス、占いなど、200社以上のコンテンツプロバイダーから提供される4万点以上のコンテンツを集めています。
小林 ビットは、0と1を表す単位のBIT。ウェイは道です。部署が立ち上がったときは、ネット接続はダイヤルアップが主流。まさに、「ビットウェイ」だった。当時、「2000万人につながるデジタルハイウェイ」というサブタイトルをつけていましたが、現在はブロードバンドが普及して、本当のハイウェイとなりました。