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港区内のスタンドはこの日、ハイオク、レギュラーともに一リットルあたり六円値上げした。顧客は社用車が大半で、支払いは月決めのため「まだ半月は値上げ前の価格でしか支払ってもらえない。差額はうちで負担するしかない」と嘆く。
「これから買い物に」と給油に訪れた練馬区の自営業の男性(37)は「ずっと値上げでしょ。もういくら上がったかも気にならなくなった」とあきらめ顔だった。
切実なのは個人タクシーだ。「一年前から二十円近く上がった」という都内の個人タクシー運転手(52)は、「こうなったら実車率を上げるしかない。なるべく空車で走らないように、お客さんを降ろしたら、すぐに近くの駅前で待機します」とため息をついた。
一方、さいたま市南区の男性会社員(45)は「昨日群馬県に日帰り旅行に行ってガソリンが残りわずかになっていたが疲れていたのでそのまま帰ってしまった。値上げ前に満タンにしておけばよかった」と悔しがる。
同市内のガソリンスタンドでは、学校職員の男性(61)が「妻とショッピングセンターに行くところだけど、ガソリン代高いよね。妻は毎日のように車使うから、出費も厳しい」と苦い顔。男性会社員(41)は「あさってから五連休。ガソリン代抑えるためにも、外出はせいぜい五十キロ圏内。日帰りで温泉でも行こうかな」と話した。
スタンドの店長(41)は「ここ何年かで、ガソリンの値段は今がピーク。『まだ上がるの』って聞かれても、分からないから答えられない。利幅を抑えてお客さんをつなぎ留めている状態」と苦しい事情を訴えた。
財団法人日本エネルギー経済研究所内の市況調査機関「石油情報センター」によると、レギュラーガソリンの全国平均小売価格(四月二十四日現在)は七週連続で一リットル当たり百三十一円と高止まりしていた。
ところが、四月に入って原油価格が連日のように過去最高を更新。五月一日から卸価格が一リットル当たり四・三−二円値上げされたため、小売り段階で吸収するのは限界になったという。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060501/eve_____sya_____006.shtml