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ヒューザーをめぐっては、昨年十月末にイーホームズが姉歯容疑者の偽装を確認した直後に、耐震強度が基準の15%しかなかった神奈川県藤沢市のマンション「グランドステージ(GS)藤沢」の代金を受け取った疑いが浮上している。
捜査本部は引き渡し前日の十月二十七日にはGS藤沢の偽装について、ヒューザーの小嶋進社長(52)が知っていたとみており、同社長らが強度不足について、引き渡し前にどの程度の認識があったのかを捜査している。今月十八日の任意の事情聴取で同社長は容疑を否認したもようだ。
ホテルルートで捜査が進められているのは、総研が開業指導し、木村建設が施工した奈良市の「サンホテル奈良」。ヒューザー同様に偽装が確認された後の十一月七日、木村建設が工事代金約二億二千万円を受領。代金請求は総研の担当者が行っていた。
捜査本部は、総研や木村建設の担当者が偽装を知った上で代金を受け取っていれば、詐欺の疑いがあるとみている。
警視庁の捜査本部と協力して東京地検刑事部も昨年十二月の捜索後、十数人の検事が専従となって約四千百箱の押収資料を分析してきた。今月からは年明けに法務省刑事局から異動した検事を副部長に昇格させ、検事約三十人という、異例の体制で捜査に臨んでいる。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060427/mng_____sya_____007.shtml