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2006年04月21日(金) 12時01分

青森・女性殺害:中村容疑者、借金断られ殺害か 捜査本部、動機解明急ぐ /青森毎日新聞

 青森市八重田2の無職、三浦恵子さん(当時78歳)が自宅で殺された事件で、殺人容疑で19日に逮捕された同市浜田豊田、無職、中村与喜男容疑者(56)が、三浦さんに借金をしていたことが20日分かった。捜査本部は、中村容疑者が犯行当日も三浦さんに借金を申し込んだが断られ、カッとなって殺害したとみて調べている。
 捜査本部の調べなどによると、中村容疑者は消費者金融から多額の借金を負っていたうえ、03年春には勤めていた市内の食品工場を辞めた。このため、04年3月まで住んでいた三浦さん方の隣の自宅は競売に掛けられた。その後は親せきの紹介で同市浜田のアパートに引っ越したが、三浦さんからは数万円の借金を繰り返していたらしい。
 捜査本部では、殺害当日の3月24日も借金を申し込みに三浦さんを訪れたが、断られたため、犯行に及んだ可能性が高いとみている。中村容疑者は「家の中にあった棒状のもので殴った」「物を取った」などと供述しているという。
 捜査本部は20日、中村容疑者を殺人容疑で青森地検に送検した。今後は凶器や盗品の確認を急ぐほか、現場に残された指紋や髪の毛などとの照合作業も進める。
 中村容疑者の逮捕から一夜明けた20日、現場付近の住民は複雑な表情を見せた。
 三浦さん方の北側に住む主婦(56)は「逮捕されてホッとしたが、犯人が元隣人と聞いてびっくりした」と話した。中村容疑者を知る無職男性(66)は「三浦さんが1人暮らしでたいへんだろうと、(中村容疑者が)三浦さんの家の前の雪かきをしていた。ただ、住んでいたころから近所の人に金を無心していた」と振り返った。
 一方、自宅競売後に中村容疑者が住んでいたアパート周辺の住人の話では、中村容疑者はほとんど近所づきあいがなかったらしい。近所の主婦(60)は「アパートに住んでいることも知らなかった」と驚きを隠せない。アパートの大家は「奥さんが毎月、家賃を持ってくるが、あいさつ程度しか話さない。どなり声など聞いたこともない」と話していた。【喜浦遊】

4月21日朝刊
(毎日新聞) - 4月21日12時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060421-00000059-mailo-l02