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●「もうかる」の勧誘に取り合わない
未公開株に関する詐欺的トラブルが急増しています。「送付された株券が他人名義だった」「入金後、業者と連絡がとれない」「なかなか株式上場されない」などの内容が相次いでいます。神戸市内の会社員からは、次のような相談が寄せられました。
「『近々上場する予定の未公開株がある。上場後は値上がりする』と勧誘の電話があり、1株65万円の未公開株を申し込んだ。すぐに取り消しを申し出たが、解約できないと言われた」
未公開株とは、証券取引所などの株式市場に上場されていない株です。上場後の初値が公募価格より上回ることが多いため人気が高く、それだけに通常は経営陣や優良顧客などに割り振られ、不特定多数の投資家に購入を持ちかけること自体が不自然です。今回の事例の未公開株発行会社に問い合わせると、「第三者を通じた一般公募は行っていない」との回答があり、解約の意思を勧誘業者に通知するよう助言しました。
未公開株の販売は、原則として未公開株発行会社や証券業登録を受けた証券会社に限られます。勧誘の多くは無登録業者によるものです。また、大部分の未公開株は譲渡制限が設けられており、発行会社の取締役会で承認されない限り、名義変更できません。株を取得しても株主登録されなければ、配当や株主優待などを受ける権利がありません。
未公開株に関して不審な場合は、その株の発行会社に上場の予定を直接問い合わせるなど慎重な対応が必要です。「必ずもうかる」という未公開株の勧誘には取り合わないようにしましょう。
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県立神戸生活創造センター 電話078・360・0999
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000200604200001