2006年04月18日(火) 17時37分
タイヤ脱落母子死傷、三菱自への制裁慰謝料認めず(読売新聞)
横浜市瀬谷区で2002年1月に起きた三菱自動車製大型トレーラーのタイヤ脱落による母子3人死傷事故で、死亡した主婦岡本紫穂さん(当時29歳)の母、増田陽子さん(56)が、同社と国に約1億6550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、横浜地裁であった。
山本博裁判長(柴田寛之裁判長代読)は、同社に550万円の支払いを命じる判決を言い渡したが、同社に対する制裁的慰謝料は認めなかった。国に対しても責任を認めなかった。
この訴訟で、原告側は「国は三菱側にリコールを勧告するなど適切な行政指導をすべきだった」と主張したほか、「三菱側は事故の発生を予見していたのに、企業利益の追求に走った」などとして再発防止のため制裁的慰謝料1億円を求めた。
これに対し、三菱側は裁判途中で「整備不良が原因」とする主張を撤回、設計上の欠陥は認めたが、制裁的慰謝料については「否定する最高裁判例がある」と反論。国側は「三菱側から虚偽の報告を受けており、設計上の欠陥を認識するのは不可能だった」としていた。
(読売新聞) - 4月18日17時37分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060418-00000111-yom-soci