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同課は、二〇〇三年七月から今年一月にかけ振り込め詐欺を繰り返した十九人から手口などを聞き取り、分析した。
その結果、メンバーがだましやすい人に挙げたのは、警察を名乗ると、「えっ、警察ですか」と動揺したり、「どうしたらいいんですか」と質問したりする人。「〇〇かい?」と親族の名前を自分から明かしてしまう人も“カモ”だという。
逆に、だましにくいのは、会話に出てきた「拘留」「接見」といった法律用語の説明を求めたり、「主人の会社に電話します」などと冷静に対応する人だという。
メンバーは被害者を動揺させ、判断する時間を与えないようにマニュアルを何度も読みグループ内で練習していた。
撃退策として同課は、自分から身内の名前を明かさず、相手が警察を名乗ったら番号案内で警察署名と番号を確認し、かけ直すことを提案。番号通知サービス(ナンバーディスプレー)も有効で、電話番号が非通知の場合は着信を拒否すべきだとしている。同課幹部は「警察官が示談を仲介することはない。その日のうちに振り込みを求めるのは、まず詐欺だ」と話す。
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振り込め詐欺は今年一−二月に全国で約二千九百件発生した。昨年同期より千七百件少ないが、都内では一−三月に昨年より二百五十五件多い六百九十七件あり、計十二億円以上がだまし取られた。被害者の親族が痴漢をしたと偽り、示談金を求める手口が半数を超え、借金の取り立て名目が37%だった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060413/eve_____sya_____002.shtml