2006年04月13日(木) 11時01分
反則切符の同一業者連続落札問題:11.5%、155件が予定価格通り /新潟(毎日新聞)
◇今月中にも対応策 関係業者から事情聴取−−県調達物品の入札調査中間報告
県発注の交通反則告知書(反則切符)の指名競争入札で、同一業者が5年連続で予定価格どおり受注していた問題で、県は12日、印刷物など物品調達全般の入札に関する調査の中間報告を発表した。過去6年間の入札の11・5%に当たる155件が予定価格で落札され、うち46件が2〜5年連続で同一業者が落札していた。県は関係する業者から事情聴取し、今月中にも対応策など最終報告をまとめる。
県出納局が調査したのは、契約額100万円を超える物品調達の入札のうち、00〜05年度に実施された1347件。この間の契約価格計約148億円の6・7%に当たる9億9600万円が予定価格で落札された。
予定価格どおり落札された物品には運転免許証の更新時期通知書など印刷物のほか警察官の制服、県の研究機関で使う理化学機器などが含まれていた。
入札公示の前に複数業者が出した参考見積もり額をそのまま予定価格とするケースが多く、県の担当者が価格を算定するノウハウに欠けていたことも原因の一つに挙げられるという。
泉田裕彦知事は結果について「(予定価格どおりの落札が)これだけ多いとは思わなかった。入札が形がい化しているとすれば、制度への信頼感を失いかねない」と話した。談合など不正行為の可能性については「感じるものはあるが、コメントできない」とした。【五十嵐和大】
4月13日朝刊
(毎日新聞) - 4月13日11時1分更新
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